【感】色板Ⅲ 大きな力!比較するということ
2018年01月13日

彼は感覚教具を改めて楽しんでいる年長さんです。
こちらは「色板Ⅲ」といってグラデーションになったいろを順に並べています。
全部でら9色 (1色につき7枚) 計63枚から、各色のグラデーションを作っていきます。
よく似たものを比べに比べ並べていきます。
さすが年長さんと思うのは二枚のじゅうたんいっぱいに散らばらした色板全体をきちんと見回して一枚に目星をつけ、他と比較をして決めていきます。
これが2歳さんだと、30センチ四方に10この立体を散らばらして選んでいくお仕事も自分の近くしか見ていないのが普通です。
でも、いろんなおしごとを経てさまざまな経験をしてきたらからこそ、広くからひとつを見つけられます。

光の加減等もあり真上からだけでなく横からも見て比べます。
そして一枚を決定します。
比べるとは簡単な一言ですが、子どものなかに「何を比べ(どこが違い)」「何をえらぶのか」わからなければ選ぶことはできないのです。
ましてや、大人からいつも指示してもらっている子(教えてもらっているも同じです)、されてしまっている子には、比べても選ぶ判断力、 一人で「これだ」と決める決定力がかけます。この力が弱い子が最近多いとかんじますが、皆様は思い当たる節はございますか?
そして次の段階
並べてみて、再度確認する。これが子どもにとってものすごくむつかしいことです。一度自分が決定したことに「違和感」を持つかどうか…
なかなか持てないのが普通だと思います。
そして、その違和感を他のと見比べたりしてもった違和感を「違う」と決定(確信)付け訂正する。子どもが自分の作業に素直でフラットでないとできません。
モンテッソーリは?と尋ねて「集中」や「自主性」と答えられる方、知ってくださっている方がいますが、決して一足飛び出はできない、忍耐や積み重なりのたまものなのです。
モンテッソーリ教育を受けた子が他人に依存せず自立、それでいて協調性のなかでリーダーシップを発揮するのはこういった目にはみえない決断をし、自分の取り組みに真摯であるからです。本人はリーダーシップをとるつもりがなくても、きちんとした裏付けをもって判断しようとするので周りが「納得」しその子を自然とリーダーにしていきます。
だからにわかにモンテッソーリをしたからそうなるなんていう魔法はないのです。
教室に来られた保護者の方は今までのかかわりの誤りに気付きをたくさん持ってくださいますが、子どもの素直さとは裏腹に、大人の不自由さも感じてくださいます。それでもお子さまへの深い愛情でたくさん向き合ってくださっています。そして、お子さまのおしごとを嬉しく見守ってくださっています。
子どもの成長の鍵は大人にもあります。
これは、またいつかお話しできればと思います。
完成したあとこの年長さんは「ちょっと難しかったけど、その難しさがたのしかった…もう一回しようかなぁ」と、言いました。

それではまた…
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